ずっと好きできっと忘れない


   きみがいるその事実さえうれしくて ちりちりちりとこの胸が泣く

   この空が真っ赤に染まる頃だけは素直にきみを好きと云えそう

   墨汁をぶちまけたような夕の雲 ふりかえったら空が燃えてた

   きみのこと好きだっていうこの気持ちまるで当たり前のようにある

   夕焼けに急かされ「好き」と言っていた 気付くと空はもう赤くない

   放課後のトロイメライよすんなりとわたしの胸にしみこんでいけ

   わたしにはこのキスの大切さなど分からないふりした花曇り

   さよならにとらわれないよう懸命に色づく空気を一緒に見てる